ディスクローターに違和感が…
CBR600RRのディスクローターは、昔オークションで落札したフルフローティングタイプのものです。おそらくレースベース車で採用されているYUTAKA製のディスクローターです。ノーマルと比べると、パッドがローターに食いつくフィーリングが良くて安く購入出来た割にお気に入りの部品でした。しかし、フルフローティングタイプのディスクローターは扱いが少し面倒です。詳しくは下記のページに記載されていますが、要約すると、熱が入らないと効きが弱い。定期的なピンの交換が必要。アウターディスクとインナーディスクが完全に固定されていないため、カチャカチャと異音がする。と、デメリットもあります。
このお気に入りのディスローターですが、最近になってたまにブレーキング時にジャダーが出たり、低速走行時にカラカラ音が激しくなってきました。車検後の散歩ツーリングで、あまりにもカラカラ音が酷くてボルトが脱落してどこかで干渉していることを疑ったほどです。ジャダーの方は、キャリパーの清掃をすると一時的には収まっていたのですが、清掃してもすぐにジャダーが出るようになったので、いよいよフローティングピンの摩耗限界かと思い、交換することに。(とはいえ、ジャダー出るといっても物凄く小さいジャダー)
フローティングピンを外す前に…
実はフルフローティングタイプのディスクローターを装着したのはこれが初めて。なのでフローティングピンの交換作業について調べてみると、結構時間がかかりそう。交換作業中にオートバイに乗れないのも嫌なので、先にディスクローターをノーマルに戻しておきました。
台風で何も出来ないので…
世間は台風10号で大荒れの天気でしたね。私のいる東海地方も例に漏れず、大荒れでした。この週末は、朝だけ晴れるのでは???と思い早起きをしたのですが、朝5時に外を見ると雨が降っていたので諦めました。諦めきれずに起きてからも雨雲レーダーとにらめっこしていましたが、降ったり止んだり忙しそうな様子。そんなときはメンテナンスに限ります。
温めておいたフローティングピンの取外し
というわけでフローティングピンを取外します。この作業はディスクグラインダーを使用するので、グラインダーの扱いに慣れていない人はやらない方がいいと思います。
このディスクグラインダーを使って、フローティングピンを削っていきます。ピン以外を削らないように細心の注意を払います。ディスクローターの表面を下向きにして、裏面からフローティングピンを削ります。
ここまできたら、上から貫通型マイナスドライバーで叩いてやります。
これをピンの数だけ繰り返します。CBRのフローティングピンの数は1つのディスクローターにつき、12本。ダブルディスクなので24本あります。1本処理するのにかかった時間は10分近く。10分×24本=240分
4時間もかかるって…コト…!!??
ま、まあ、最初だから時間かかっただけだろうし、色んな情報みてると最後の2、3本はグラインダーで削らなくても取れるみたいだし…とりあえずやってみよう。ってことで、気合入れてやってみると、ピンをどこまで削ればいいか、とかグラインダーの当て方のコツ等が徐々に分かってきたおかげで、最終的には1本のピンの処理時間が3分まで短縮出来ました(笑) 外すピンの数も片側10本で済みました。しばらくは、フローティングピン、カシメ外し職人出来そうです。
フルフローティングじゃなくね???
で、思ったんですが、今まで使用していたディスクってそもそもカシメてあるし、フローティングピン外したときにウェーブワッシャーついていたし、フルフローティングじゃないのでは???ということで、レースベース車について調べてみると…
このフローティング加工がどのような加工なのかは調べても出てきませんでしたが、まあカチャカチャしてたし、フルフローティングなのは間違いないかと思います。さて、次はフルフローティングでいくか、それともセミフローティングでいくか。まずはフルフローティングを試してみて、それからセミフローティングを試してみてもいいかなぁ。