センターシール抜けまとめ
・基本
NSRもTZRもガンマもセンターシール抜けはする。
ただし、その中でもダントツにNSRのセンターシール抜けの報告が多い。
大抵のNSRエンジンは2万キロちょっとでセンターシールが抜けている。
左右のクランク室の気密性が保てなくなり、一次圧縮のガスが
隣のクランク室に抜けてしまう。
・症状
アイドリングの不安定(交差点でエンストする)
低回転での片肺化
低速トルクが無い
始動不良
セッティングをいじっても左右でプラグの焼け色が違う
・チェック方法
簡易チェック方法(?)
片側のチャンバーの穴を塞ぐ回転が落ちる→正常
回転が落ちない→シール×
通常のチェック方法
シリンダーとピストンを外して、リアバンクに混合ガソリンを入れる
フロントバンクから混合ガソリンが漏れ出してこない→正常
漏れ出してくる→シール×
・対策
MC16/MC18 クランクが出てこない→ヤフオクでエンジンを探す
MC18だと井上ボーリングがやってくれる…かも?
(予算20万しないぐらい?)
有名所だと、アイファクや、井上ボーリング。
鈴鹿のバトルファクトリーというところでやってもらった人もいるらしい
(鈴鹿とか地元じゃんwww)
アイファクから芯出しクランクが10万前後で出てるから
部品持込とかがいいかも?
安く済むのはどっかからエンジン引っ張ってきて、載せ替える。
慣れれば1日あれば出来る。
問題は、センターシールが抜けているかもしれないということ。
ヤフオクで、フルOH済みと記載されているエンジンを購入したことがあるが
クランクを再利用していたので、すぐにダメになったこともあった。
・注意点
90年のものがMC21前期で、92年のものがMC21後期である。
また、前期と後期ではクランクケースの形が微妙に違う。
そのため、前期エンジンに後期オイルポンプ、または逆のパターンだと
オイルポンプが付けられないので注意する。
PGM3も前期後期で微妙に味付けが違うが、使用出来ないことはない。
前期の方が高回転型で、後期の方が味付けがマイルドになっている。
・経験談
NSRでキックしても中々エンジンかからなくなってきたら
大抵はセンターシール抜けだと思っている。
また、信号待ちでエンストして、中々エンジンかからなく
何度も押しがけすることが多かった。
エンジンについてはヤフオクで中途半端なエンジンを買うと
すぐにセンターシールが抜けてしまう。
粘って程度の良いエンジンを見つけるか、フルOHに出してしまう方がよい。
・最後に一言
センターシール抜けさえなければMC21後期は神機だと思う。
乗ってて楽しくて、しかも速い。