以前、↑の記事を書いたヤマハ BJ(ベーシックジョグ)。
こちらのバイクをレストアしました。
このバイクの素性
元々は奥さんが学生時代の頃、足として使用していたもので
当時、新車で購入し現在のオドメーターは5000kmほど。
自動車を購入してからは使用しておらず、実家のガレージに
保管されていたようです。
以前、ガソリンタンクを確認したのですがタンク内に錆は無く、
キックでエンジン始動を確認することが出来ました。
レストアメニューその1
エンジンの始動は確認出来てはいますが、これから
使用するものなので一通りのメンテナンスはやっておきたいです。
そこで、内燃機関の基本に則ってレストアメニューを考えます。
皆さん、一度ぐらい聞いたことはあると思うであろう、あのフレーズ
「良い混合気、良い圧縮、良い点火」
これです。一度は聞いたことあるでしょ?
・良い混合気
ということで、エンジンに燃焼しやすい混合器が送れるように
エアクリーナーエレメントと、キャブレターの清掃をします。
ただ、今回BJはキャブレターがリコールで新品に
なっているためエアクリーナーエレメントの清掃だけをします。
まずはこのステップボードを外して
2本のビスを外してから、エアクリーナーケースごと車体から外します。
この3本のビスを外せば、エアクリーナーケースを分解することが出来ます。
こちらがエアクリーナーエレメント。表面を軽くエアーで飛ばします。
その後、灯油でジャブジャブ洗い日の当たる場所で乾燥させます。
乾燥させた後は適当なオイル(エンジンオイルでも、ギアオイルでも、、、)に
浸し、軽く絞って元に戻します。
・良い圧縮
こちらについては、過去にエンジントラブルでも無い限りはイジる場所はなさそうです。
経験的に良い圧縮が得られないときに疑うのはシリンダーガスケットとか
ピストンリングとか、、、その辺になるので。
・良い火花
火花ということで、基本はスパークプラグの交換となります。
プラグの熱価を1番手あげます。
NGKのBPR8HSです。BJの純正はBPR7HSのはずです。
このカバーを引っこ抜いてからプラグレンチを突っ込みプラグを交換します。
ちなみにこの写真はエアクリーナーケースを外しているので
プラグの場所が見やすいですが、外していないと見えないため作業するのに
結構苦労します。でも出来ないわけではありませんでした。
これで内燃機関に関するメニューは終了。
レストアメニューその2
駆動系メンテナンス。
スクーターの駆動系の大きな特徴は無段階変速を使用していること。
駆動系の伝達がチェーンではなく、ベルトになるため通常のチェーン式の
バイクより、駆動系の消耗が早いです。
ということで早速、バラしていきます。
まずはキックペダルを外してから、ケースカバーのビスを2本外してカバーを取ります。
その後、ケースのビスを外すんですが、一度も脱着されてないものの場合
大体固着してます。このマシンも固着していました。
精度の良いドライバーを使用すれば問題無く外せますが
私はビビリなのでショックドライバーを使用しました。
(ハンマーで叩いたら回ってくれるやつ)
ショックドライバーについては以下のバイクブロスの記事がわかりやすいです。
で、こちらがケースを外されたものになります。
左の丸い円盤状のもの(ドライブフェイス)を外すために
電動インパクトを使ってナットを緩めます。
ユニバーサルホルダーを使用する方法もありますが、
自動車のホイール交換に使えるんで
激安電動インパクトを使用しています(笑)
この黒い物体がWR(ウェイトローラー)と呼ばれるものです。
WRも実は消耗品です。今回は社外品の5.5gのWRをセットします。
新しいWRに交換する前に少量のグリスをローラーのレールに
塗って、薄くのばしておきます。
グリスは一応デイトナから販売されているプーリーグリスを使用しましたが
モリブデン系のグリスならなんでもいいんじゃないかな?
そして、元通りにして本日の作業は終了。
試走
実はバッテリーも交換していたので、新しいプラグと相まってセル一発で始動。
駆動系の変速も調子が良く、ライトやウィンカーの動作は正常となりました。
今回の整備でカスタムした部分もあるので次回はその辺について書くことにします。
この整備でBJの大体の構造を知ることが出来たので、
次はチャンバーを交換したいなー、とも・
ただし、チャンバーを入れるならグランドスラムを入れたいと考えていたけど
セッティングが面倒だし、あくまでも快速お買い物仕様を目指しているので
純正形状のスポーツタイプぐらいを入れて、メインジェット5番上げぐらいが
丁度いいんじゃないか、とも思ってます。
高性能チャンバー入れると、クラッチもイジる必要がありそうですし。