ベアリング交換第三弾
以前、Frベアリング、Rrベアリングを交換しましたが、それに引き続きステムベアリングも交換します。実は学生時代にホンダのゼルビスのステムの交換をやったことがありまして、その時にステムベアリングの交換も行いました。でも、その時はレースを外すことが出来なかったのでレースだけはそのまま使用した覚えがあります。未熟者だったんですね。今ならありえない話です。そんな苦い思い出があるせいで、ホイールベアリングの時のようにやろう!という気には中々なれなかったのですが、GWという連休もあるため、トライすることにしました。
最低限揃えておくもの
ステムベアリングを交換しようと思い立ったものの、前回のホイールベアリングの件で専用工具がないと、結局金も時間も浪費してしまう、というのは経験済み。そのため、フレーム側のインナーパイプからレースを外すときに使用するベアリングリムーバーと、ステムナットを緩めるためのアジャスタブルフックレンチを購入しました。ちなみに、シャフト側のレースについては、ディスクグラインダーで破壊する方法を試してみることにしました。あと、いつも通りインナーパイプ側に圧入するレースについては少しでも圧入しやすくするために作業する前日の晩から冷凍庫に入れておきました。
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フロントスタンドが使えない
そんなわけでとりあえず、アッパーカウル、サイドカウル、タンクカバー辺りを外していきます。もうCBR歴も8年ともなるとこの辺の作業は慣れたものです。
次にFrタイヤをリフトアップする必要があるのですが、ステムシャフトを抜く必要があるので一般的なFrスタンドは使用できません。(一般的なFrスタンドはステムで固定する。)そのため、あまり気が進まないですが、クルマ用のパンタジャッキをエキパイ部分にかませます。一応、それなりに頑丈そうな場所を見繕ってキコキコキコ…
浮いたので、キャリパーを外し、タイヤを外し、Frフォークを外します。そして、トップブリッジを外すと、、、
めっちゃ汚れてます。そりゃあ、8年トップブリッジを外したことが無かったので8年分の汚れが詰まっていますよね。これを掃除出来るだけでもバラした甲斐があったというものです。そのあと、さらに分解を進めていきます。特に難しいわけでもなくナットを緩めていくだけです。ただ、この辺の作業には上記で紹介したアジャスタブルフックレンチが必要になります。
最大の難関「シャフトのレース外し」
前回、私がゼルビスのときに断念した作業がコレになります。とにかく固いのですが、タガネ等を用いて破壊する、ぐらいのことぐらいしか情報が無かったのですが、最近ディスクグラインダーでレースを削り、クラックを入れることで楽に外せると聞いたので試してみます。
インナーパイプ側のレースは冷凍庫に入れておけば縮みますので、そこまで苦労することなく圧入することが出来るかと思います。
ここのステムロックナットのトルク管理も結構キモです。サービスマニュアルには25Nと記載されていますが、個人的には25Nだと少し締め過ぎに感じ取れたので22.5Nにしておきました。
外した部品
下側のレースには酷い打刻がいくつかついていました。ベアリングを回してみた感じではあまり違和感は無かったのですが、車両を組んだあとタイヤが地面に接地している状態でステムを左右に切ると、かなりスムーズに動かすことが出来ました。あと、ハンドルを右に切ったときに発生する「コクッ」という音も無くなりました。これで切り返しの速度も上がるかもしれません(笑)パっと見、難しいと思うかもしれませんが道具さえあればなんてことはないです。皆さんもステムに違和感を覚えたら交換することをオススメします。