我王会

元走り屋小僧のアラサーライダー。オートバイとの付き合い方について。

7年間触らなかったブレーキキャリパーをオーバーホールした。

ブレーキキャリパーO/H

バイクのメンテと聞くと何を思い浮かべますか?
チェーンの清掃・注油、レバー類へのグリスアップ、ブレーキフルードの交換、フロントブレーキのO/H、アクスルシャフトへのグリスアップ、チェーンの遊び調整、等など定番のメンテナンスは結構あります。ブレーキキャリパーのO/Hも、私の中では定番メンテナンスのうちのひとつです。私も何だかんだでバイク歴が15年程になっており、それなりのベテランになってきました。それなのにブレーキキャリパーのO/Hぐらいやったことないのはちょっと恥ずかしいな、と思い、やってみました。(あと、最近フロントホイール引きずりがちなフィーリングがあった。)

車体からキャリパーを取り外す

まずは車体からキャリパーを取外しましょう。そのためにはキャリパーとホースからブレーキフルードを抜き取ります。キャリパーのブリーダーバルブに8mmのメガネレンチを通してから、バルブにシリコンホースを接続します。そして、ブレーキレバーを握ってブリーダーを緩めてフルードが排出されるのを確認。→ブリーダーを閉める。の繰り返しを行います。これで、キャリパー内のフルードの大半は排出されるはずです。そして、キャリパーをフロントフォークから取外します。このとき、ブレーキホースとキャリパーを接続しているバンジョーボルトを緩めないといけないのですが、ブレーキフルードが漏れてくるので注意して下さい。

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7年間O/Hしてないとはいえ、清掃と揉み出しはしていました。

こちらが取り外したブレーキキャリパーです。
先ほど、一度もO/Hしていないとは言ったものの、ピストンの掃除と揉み出しについてはブレーキパッドの交換時に実施していたため、あまり状態は悪くない、、、のかな?

キャリパーの分解

早速、キャリパーを分解していくのですが、私のCBR600RR(PC40)はモノブロックキャリパーといい、キャリパーが分割式では無く一体式になっているため、残念ながら割ることが出来ません。そこで、頑張ってキャリパーからピストンとシール類を外していきます。頑張って外していくとはいえ、ちゃんとしたツールさえ揃っていればラクなもんです。私が用意したツールは下記の2点になります。

 この2つのツールがあるとないとでは作業効率がダンチです。特にピックアップツールなんかは、持ってると思いがけないときに役に立ったりするし、値段も安いのでキャリパーO/Hを考えている人は絶対買っておいた方がよいシロモノです。

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シールと接触する場所にメッキ剥がれがあればピストン交換コース

ピストン外しを使って、外したピストンです。ピストンのメッキ剥がれも見たところ見当たらず、これならピストン再使用しても大丈夫そうです。

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こちらはキャリパー側。キャリパー側はもっと汚れているかと思いましたが割とキレイでした。オイルシール溝には、流石にちょっと汚れが堆積していました。

とにかく清掃

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右と左と分けて置いておくとよい。

なんのO/Hでもそうですが、基本は清掃。というわけで、キャリパーとピストンをキレイに清掃していきます。桶にお湯(40~50度ぐらい?)を入れて、中性洗剤でキレイにしていきます。シール溝にたまったカスなんかは、先ほどのピックアップツールを使えば簡単に取れますよ。清掃が終われば、次はピストンを無心で磨いていきます。使うものはピカール。ピッカピカになるまで磨いてやって下さい。

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このピカール10年以上前に買ったものだ、、、

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ピッカピカです。

キャリパーを組む

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キレイな部品ばかりで気持ちが良い

さぁ、キレイになったキャリパーを組んでいきます。部品以外にはブレーキフルードと、シリコングリスを用意します。

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大きいのと小さいの

ちなみに、1つのキャリパーに4つピストンがつきますが、大きさが2種類あるので気をつけて下さい。オイルシール・ダストシールの大きさも2種類あるのでピストンの大きさに合わせて下さい。ピストンは大きさを間違えるとちゃんと入っていかないのですが、シール類は伸びちゃうので注意しましょう。シールをキャリパーにセットする前にブレーキフルードをシール全体に馴染ませてからセットしましょう。

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ピストン挿入

ピストンをキャリパーに挿入する前にはうすーくシリコングリスをピストンに馴染ませておきます。次に、リテーナーとシムとブレーキパッドの裏にもシリコングリスを塗ってからキャリパーにセットします。

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パッドとシム

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組上げ完了

最後にシリコングリスを塗ったスライドピンをセットして組上げ完了です。

まとめ

というわけで今回はブレーキキャリパーのO/Hに挑戦しました。実際に作業してみた感想は下記の通りです。

 ・作業自体は簡単。よっぽどのことが無い限りは失敗しない。
 ・問題はキャリパーをどこまでキレイにするか。
 ・せっかくのO/Hなんだからやるなら徹底的に清掃すべし。
 ・ピストンツールはピックアップツールが無いと辛い。 

まあ、そんな感じでキャリパーのO/H自体は簡単なんで、最近ブレーキ引きずり気味と感じてる人や、もう何年もキャリパー触っていないって人は是非やってみて下さい。次回は取付けについて書こうと思います。

オマケ(作業中の私のTweet)